「長期優良住宅」で...

計画中のお施主様より「長期優良住宅」を付けるとどうですか?とのご質問を頂き最近の事情を調べてみました。
以前、自宅を当時の「200年住宅」で申請しようとして、隣地いっぱいの“押し壁”では配管系統の関係で無理とのことで断念した経緯があります。

今回調べてみると、「長期優良住宅」で申請すると「木のいえ整備促進事業」から100万円の補助金が受けられるとのこと。
又、住宅ローン減税が最大500万円が600万円になったり、地震保険が割引きになったりとメリットがありそうです。

そこで、申請内容を確認するために民間検査機関の窓口へ行ってみると、「HPに基準が書いてありますのでそちらを参考に書類を作成して下さい。探すと解りやすく解説してあるHPもありますよ」って言われました。
なんだか頑なに細かい説明を拒まれたような感じでした。

そこで、いろいろなHPを調べてみると、デメリットが...
まず、基本となる条文を印刷してみると約1cm近い冊子ができあがりました。
これは「性能評価」の全てで、この中の一部を適用したものが「長期優良住宅」になり、さらにそれを抜粋したものが「新築エコポイント」になります。
さらに、申請書を印刷すると「維持保全計画書」なるものがでてきました。
ついでに出てきた「見本」をみると、当初の30年についての計画が書かれていました。
「雨樋:7年で全面取替えを検討」「床組:20年で全面取替えを検討」「屋根、給排水管:15年で全面取替えを検討」等など。
尚且つ、住宅に使われた機器の保証書は取替えまで全て保管が義務付けられています。

見本に書かれている以上、これより極端に長い期間を記入すると受付けてもらえない可能性があります。
又、ここに書かれた点検項目(短いもので5年間隔で点検)はお施主様の責任において行い、役所に報告書を提出しなければ罰則(罰金、長期優良の取り消し、補助金や税制優遇の返金)が設けられています。

今回は計画地が都市計画公園区域内であったため、25年後に買い上げで公園になる可能性があった為、認定申請が不可能という判断が役所でされたため断念となりましたが、役所で言われた一言が引っかかりました。

「保全報告は住宅が優良を維持していることの確認をおこなうためですので、申請時に当初の30年分を最初に提出していただく事になっていますが、実際は住宅が存在する限り100年でも200年でも提出が必要になります。25年後に存在しないかもしれない前提では申請はできません。」
確かに長期間品質を保つためには書類の管理は必要ですが、裏を返すとその期間は役所に独立した担当部署が必要ということです。

家を手放すことが前提であれば、優良を維持できていることが証明できるので有効な申請かもしれませんが、買われる方がこの手続きを維持しなければならないと知った時はどうなんでしょうか?

補足ですが、実際に長期優良仕様で見積もりを出したところ、補助金では工事費はまかなえず50%程度オーバーしました。
プラス申請費用が必要なのでもう少し費用がかかるという結果でした。

地震保険割引適用の耐震等級を認定してもらうには、「性能評価」「長期優良」「フラット35S」がありますが、割引率と各申請費用だけを考えると「フラット35S」が一番いいかな?

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